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【第四回】One dot contest受賞作品

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最優秀賞 – 賞金5000円

07
【妖精の恋人】
007 【第四回】One dot contest受賞作品
黎明館
010 【第四回】One dot contest受賞作品

コメント
雰囲気作りがうまく、安易に変わり種の企画を練るのではなく終始穏やかで静かな――しかし大きな動きのある――作品に仕上がっている。だれることがなく読みやすく綺麗な文章を書き上げ、選択肢による変化まできちんと用意してあるのは実に見事。全体的によく出来ていた作品だからこそ、システムメニュー自体やシステムフォントといった細かい点が非常に気になった。

優秀賞 – 賞金2500円

04
【落下流睡】
004 【第四回】One dot contest受賞作品
山田沙紀

06
【ボクとポエ】
006 【第四回】One dot contest受賞作品
白桃花-hakutouka-
004 【第四回】One dot contest受賞作品

総評

 今回も制約だらけのこんなコンテストに参加して下さる才能に溢れた方々のおかげで盛況に終わり、改めて作品を確認してレベルの高さに驚いた。今までの作品も力作揃いだったが、何かが抜きん出ている言うなれば個性的な作品が多かった。今回も個性的な作品と向きあう(それはそれでオリジナリティがあって面白いが)ものだと思っていたにも関わらず、蓋を開けてみると総合的に整っている優等生のような作品ばかりだった。それだけに一つひとつの魅力を競い合い優劣を決めるのが難しく、準備期間中に何度も頭の中にあるランキングが変動した。悩みぬいた挙句の結果を今回も発表する。自分自身、公開後に再び悩むことがあるかもしれない。だがしかし今回は――否、今決めるならこの作品が最優秀賞であると私は確信している。もし宜しければ、皆様からの感想も頂けたら、幸いである。

個別感想

01【虹のたもと】
あの人と主人公が何をして、何が起きたのか。短い文章にも関わらず、絆の強さをうまく表現出来ていた。話の展開はありがちだが悪くない。短い文章だからこそ起こりうる物語の継ぎ接ぎは少なく、違和感を覚えず最後まで内容を楽しめた。しかし肝心の最後は唐突に終わった印象が残り、エフェクトかスタッフロール時のグラフィックで補完があると便利だと感じた。

02【お願いします。パンツを見せてください】
一度幕を引くまでは終始馬鹿な二人のこれまた極端に頭のおかしな会話が続く。この勢いは嫌いじゃない。しかし、勢いや内容は好みであっても行動パターンが変わらない為か途中から飽きてくる。だがそれも最後の演出では大きな武器となっていた。彼女の企みは恐ろしいが、その先があったとしてほのぼのとした作品になるのかどろどろとした作品になるのかが実に興味深い。

03【超映画大戦フォルツァンド ~瞬きはチョコマフィン~】
映画オタクと内輪ネタというディープ極まりない組み合わせがマニアックな人にはたまらない一作……かもしれない。ある意味短編ノベルに相応しい些細な変化のあるお馬鹿な選択肢は気楽に楽しめていい。しかしその影響はあまりに少なく、物足りなく思えた。最後の流れで実は彼らが作品に関わっているメンバーなのかと期待したもののそれは違った。だがこれが意外としんみりした展開で予想外だった。

04【落下流睡】
シナリオも演出も、主催者の趣味嗜好を事前に調べられていたんじゃないかと不安を覚えるほど自分好みの作品であり、心から楽しめた。奇妙な病にまた一段と奇妙な原因、そして浮かれきった言葉遊び。企画力と言語センスがうまく絡み合い、独特な世界観が一つになっていた。妙な制約のもと、一週間で作られたという前知識がなくとも充分に楽しめるが、テーマとの関連性は今一つだった。

05【ドラキュラ・ホリディ】
今回のコンテスト中で選択肢と、その後の変化に到るまで特に手が込んでおり、一昔前のギャグマンガに似たノリは面白い。きちんと選択肢を選び、再びプレイしないと物語の意味にまでは気付けない……というのもゲーム性があっていい。しかし選択肢の先まで物語はあるが、切り貼りして作られたかのようなシーンごとの分岐がどうも気に掛かった。

06【ボクとポエ】
冒頭の昔話が物語の重みと作品の深みを丁寧に表現してあり、エンディング後の言葉はユーザーの心を揺らし、印象に残る作品だ。一部表現は苦手な人には厳しく、グロテスク且つホラーとタイトル画面からは想像しにくい展開を受け止められるかが鍵となる。最初から最後まで力がこもっているが、伏線と導入を兼ねた冒頭がよくも悪くも作品全体に影響を与えていた。

09【ポーカーフェイス】
そのまま物語を読み進めると消化不良なまま終わり、ある条件を満たすことで真実が明らかになるというゲーム性ありきの作品だった。表ルートの話も裏ルートの話もどちらも好みではあるが視点を切り替えることで選択肢の結果が変わるという表現が特にいい。しかし裏ルートありきの作品の割には条件が少し難しい。仄めかす描写が隠れていれば親切だったのではないか。